2026年10月29日木曜日

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スペイン列車事故の生存者が語る「一瞬の惨劇」

マドリードとセビリアを結ぶ列車がウルダ近郊で停車中の列車に衝突した瞬間を、生存者が証言。流出した音声は、運行を続行させた判断への疑問を呼んでいる。

スペイン中央部の平原にある小さな町の駅で、夜明けに人けのない鉄道のホーム。
事故現場となった区間の近くにある、スペイン中央部の平原の小さな町の駅。 イラスト。

— スペインでここ数年で最悪の死者を出した鉄道事故の生存者が、水曜日の午前、マドリードからセビリアへ向かう高速列車が同じ路線上で停車中の列車に衝突した瞬間を語った。首都の南に位置するウルダ近郊での事故で、少なくとも68人が死亡し、さらに数十人が負傷した。

ペルー出身の37歳の観光客、ホシマール・メディナ氏は、ガーディアン紙に対し、午前9時少し前に目を覚ますと、車両内で空中に投げ出されていたと語った。「空中を飛んでいたとき、同じように宙を舞っていた恋人を探していたのを覚えています」と彼は述べた。着地すると、周囲には重傷を負った乗客が何人もいた。

国営レンフェの列車には397人が乗っており、自動信号システムでコンピュータの障害が報告された後、同じ路線の約25キロメートル先で停車していた、147人が乗車したイリオの列車に衝突した。BBCが報じた。イリオは、自社の列車が「後方から衝突された」と発表した。France 24は死者数がさらに増える可能性があると報じ、今世紀のヨーロッパで最も死者の多い同種の災害の一つだとした。

エル・パイスやRTVEなどスペインの報道機関が公開した音声記録によると、イリオの運転士がウルダの進入信号機で列車が停止したままだと管制センターに伝えていたにもかかわらず、レンフェの列車はバックアップの信号システムの下で通常速度での走行を許可されていたようだ。オスカル・プエンテ運輸相は、速度制限をかけずに運行を再開させた判断を「説明がつかない」と批判した。

今回の事故は10か月で国内2件目の死亡事故となり、政治的な論争にも火をつけた。ポデモスのイレネ・モンテロ氏は、運転士や専門家が鉄道の自由化に対して長年警告してきたと述べた。一方、録音の流出を「卑劣だ」と批判する声もあった。現場を訪れたペドロ・サンチェス首相は、当局が「昼夜を問わず」この悲劇の「あらゆる細部」を解明し、再発防止のために安全対策を強化していると語った。

スペインでは3日間の国家哀悼期間が始まり、11月29日に行われる解散総選挙を前に、ほとんどの政党が選挙活動を停止した。ウルダ近郊に集まった遺族や、病院で治療を受ける負傷者にとっては、確認される犠牲者の氏名と、なぜ2本の列車が同じ区間の線路に進入することを許されたのかを明らかにする調査を待つ日々が続いている。

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