ブルガリア、初の女性大統領にヨトバ氏を選出 ウクライナ戦争が争点に
イリアナ・ヨトバ氏は投票率30%未満の決選投票で57.6%を獲得し、親欧州派のアンドレイ・ギュロフ氏を破った。選挙戦はウクライナ戦争が主要な争点となった。

ソフィア — ブルガリア国民は、イリアナ・ヨトバ氏を同国初の女性大統領に選出した。日曜日に行われた決選投票で現職が決定的な勝利を収めた。この選挙は、ウクライナ戦争とロシアおよび西側諸国の間でのブルガリアの立ち位置を問う国民投票の様相を呈した。
公式結果をDWが報じたところによると、ヨトバ氏は57.6%の票を獲得し、元暫定首相アンドレイ・ギュロフ氏の39.5%を上回った。投票率は30%未満にとどまった。元首相ボイコ・ボリソフ氏率いる保守派GERBをはじめ、野党の多くが候補者擁立を見送ったためだ。
ルメン・ラデフ首相の与党「進歩的ブルガリア」はヨトバ氏を支持しており、ラデフ氏は有権者に対し、「戦争か平和か」の間で選択するのだと訴えていた。ヨトバ氏はウクライナへの軍事支援に反対し、モスクワとの対話を重視する立場をとっている。また、自らを「平和の大統領」と称し、ブルガリア兵をウクライナに派遣することはないと約束した。ただし、憲法はその決定権を議会に委ねている。一方、ギュロフ氏は筋金入りの親欧州派とみられ、3月にはキーウとの安全保障協力協定に署名していた。
フランス24が取り上げたブルガリア国内の報道は、権力バランスに焦点を当てている。『キャピタル』紙は、ラデフ陣営が国会、政府、大統領府をすでに掌握したと指摘し、残る歯止めは司法制度だけになったと書いた。『ドネフニク』紙は、ヨトバ氏のキャリアを追い、社会党の報道センターから欧州議会議員を経て、9年間の副大統領職に至るまでを紹介した。
今回の結果は、人口動態上の断層も浮き彫りにした。世論調査機関の代表ディミタール・ガネフ氏はDWに対し、18〜40歳の有権者とソフィア在住者はギュロフ氏を支持した一方、40歳以上と地方都市の有権者は「決定的に」ヨトバ氏を支持したと語った。選挙戦はさらに、黒海で発生した船舶へのドローン攻撃によって緊張が高まった。ヨトバ氏もラデフ氏も、この攻撃をロシアの仕業とは断定しなかった。欧州議会は、EUに対しこの海域への海軍作戦の展開を検討するよう求めている。
ヨトバ氏の勝利は、第1回投票での34.8%(ギュロフ氏は31.95%)を上回る、より幅広い連合によって支えられた。親ロシア派のヴァズラジデーネ党の候補者は第1回投票で12.5%を得ていたが、ガネフ氏は同党の支持者のおよそ70%が決選投票でヨトバ氏へ流れたと推計している。ガネフ氏はDWに対し、ブルガリア人の3分の2以上がEUとNATOへの帰属に疑問を持っていないと語った。これに対し、元国防相トドル・タガレフ氏は、ヨトバ氏の下ではブルガリアが両機構のいずれにおいても「はるかに悪い立場」に置かれると反論した。
その主張が試されるのは、今後のブリュッセルと黒海においてである。欧州議会が求めた海軍展開にEU加盟国が実際に動くかどうか、そしてウクライナでの戦争が国境のすぐ外で続くなか、ヨトバ政権がブルガリアの立場をどう位置づけるかが焦点となる。
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